阪神藤浪晋太郎投手(19)が19日、安芸キャンプ投げおさめを行った。取り組んでいるインステップ矯正のため、ブルペンで捕手を約2メートル手前に座らせて33球を投じた。

 足の位置は変わらなかった。ブルペンに藤浪の「シッ」の声が響いた。フォーム矯正でゆったり33球を投げた直後だ。「しっかりめで投げます」と宣言すると、約2メートル手前に座らせていた捕手を通常の位置に座らせた。キャンプでもっとも力を入れた投球で思わず声が出た。

 甲高いミットの音が響いた。2球投げると「もう1球」のおかわり。踏み出した左足は、ゆったり投げていた時の着地点と同じ。目安として引いた白線の上にしっかり踏み出した。捕手後方で腕組みをして見ていた和田監督もうなずいた。

 足固め完了だ。安芸投げ納めとなるブルペン投球を終え「だいぶ意識付けはできてきていると思います」と納得顔。2日おきに続けてきたインステップ矯正の第1弾が幕を下ろした。イメージは頭に刻まれた。

 スパイクの横幅で約3足分三塁側にずれていた左足の着地点は、約1足半まで修正された。違和感がないように指導した中西投手コーチも「オフに自分1人でやるためのイメージ作り、確認作業だな。強いボールを投げてもほぼ同じ幅で投げていた。球数を放らしてもそう崩れないだろう」と目を細めた。藤浪が安芸で文字通り足跡を残した。【池本泰尚】