ミスタータイガースの豪快スイングが復活!?
阪神掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が19日、安芸秋季キャンプで大ハッスル。練習では人生初というノック役を務め、若虎にゴロを浴びせて盛り上げた。遊撃守備にもつき、逆シングルでの捕球も披露。さらに、来年2月のキャンプインは2軍安芸スタートが濃厚で、打撃投手を務めると宣言。パワーアップしたミスタータイガースが若手を育て上げる。
ランチタイム直前のノックメニューで、安芸がドッと沸く。大爆笑の中心にいたのは掛布DCだった。本塁付近からノックバットをブルンブルンと振り、一、二塁間にゴロを散らす。低く構える今成が「ヘイ!
ミスター!!」と絶叫。間髪入れずに見守っていた野手陣は手をたたいて笑う。ミスタータイガースと若虎が打ち解けた光景だった。
掛布DCも今成の掛け声に「調子こいてるな!
僕に声を掛けてくれて、僕にとって(キャンプの)3週間は大切な時間になりました。彼らといい距離を作ることができた」と表情を緩める。約15分間、ノッカーを務めると「(指導でノックを打つのは)人生初めてですよ」と声もはずむ。安芸キャンプ中の今月2日から指導者として、阪神の現場に復帰。今日20日にキャンプを打ち上げるが、実り多き秋になった。
ムードメーカーの今成は「(掛け声は)掛布さんが寒そうにしていたから。冗談も言ってくれますし、そのなかでいいことも言ってくださる。つらい練習が多い。静かにやるより活気がある方が疲れも分散されます」と言う。苦しい練習ほど明るく楽しくやれ-。掛布DCが指導初日に発したメッセージを、若虎たちはさらりと体現する。球団史上最多の通算349本塁打を放ったスターと若手には固い絆が芽生えていた。
1カ所打撃&走塁練習ではグラブをつけて遊撃を守った。強いゴロを捕ると、ナインは拍手。捕れないときは「ヘイ!
ショート!」と温かい?
ヤジも飛ぶ。特打の合間にはキャッチャーミットを手に、打撃投手のキャッチボール相手も行った。現役引退後、25年ぶりの古巣復帰。すっかりタテジマの一員。来春は、2軍安芸でキャンプインする予定で掛布DCも意気込む。
「2月は寒いからね。簡単な散歩、ウオーキングやジョギングをしておかないと。2月には絶対、打撃投手をできる肩を作ります。10分間、投げられるようにね。じゃないと、平田(2軍監督)に怒られるよ」
安芸ではグラウンドに立ち続け、足は張った。来年、よりアグレッシブに動くためにも、真冬のオフは体作りに励む。愛弟子を情熱的に指導するため、準備を怠らない。【酒井俊作】



