ロンゴにソロバン、シブサワ・エイイチって…。日本ハム大谷翔平投手(19)がプチパニック状態に陥っていることを20日、告白した。順調に初めてのオフを滑り出したように見えたが、悩みの種はグラウンドの外にあった。栗山監督から読破するようにと、手渡された約250ページの自己啓発本だ。「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一(享年91)の著書「論語と算盤(そろばん)」に悪戦苦闘中だった。
平成生まれの19歳には少しハードルが高いようだ。渋沢は日本最初の銀行やサッポロビールなどの有名企業創立に関わった日本を代表する実業家。同書ではビジネス論のほか、成功と失敗についての持論が展開されている。大谷は口をヘの字に格闘中だが「読んでますけど、ちょっとワケ分かんないです」と本音をポロリ。50ページほど読んだが聞き慣れない言葉や表現の数々に、ページをめくる手は止まるばかりのよう。
これも栗山監督が求める一流選手への登竜門。「道徳的な本?」とだけは分かっているだけだが、いつか血となり肉となるはず。混乱中の脳裏は切り離し、体力強化には集中。鎌ケ谷での自主練習2日目のこの日は瞬発系のダッシュをテーマに走り込みなどを敢行。坂道ダッシュ10本や午後からは室内練習場で打撃メニューもこなし追い込んだ。そして夜は…。しばらくは、近代日本を築いた1人とされる偉人と、向き合っていく。【田中彩友美】



