南半球へ、いらっしゃ~い!!

 楽天星野仙一監督(66)が21日、選手のオフの自主トレ拠点として、オーストラリア・ゴールドコーストに所有する別宅を開放するプランを明かした。寒さが厳しい仙台よりも、これから真夏を迎える同国で体を動かすことで、選手の故障を防ぐ狙いがある。

 アジアシリーズを終え、楽天の長いシーズンが終わった。選手はこの日、台湾から帰国し、これからオフ期間に入る。星野監督は1日早く帰国したが、選手の自主トレ先として自分の別宅を使ってもいいと言った。「オーストラリアの家を開放してもいい。10人、20人ぐらいなら泊まれるぞ。お手伝いさんも置いておくよ」。もちろん、宿泊代は取らない。毎オフ、長期滞在して充電するお気に入りの隠れ家を、希望する選手に惜しみなく提供する。

 太っ腹なアイデアの裏には、就任以来、気になっていたことがあった。

 星野監督

 秋キャンプでびゅんびゅん投げているヤツが、春になると投げられなくなっている。どうしてか、考えないといけない。

 今春も、金刃、辛島、塩見が離脱。3人とも左腕で、開幕から64試合連続で右腕が先発するという“異常事態”が起きた。金刃は4月中旬、辛島は7月末に1軍復帰し、ともに優勝に貢献したが、塩見は1度も1軍に上がれないままシーズンを終えた。投手陣の故障の多さと、復帰にかかる時間の長さ。大きな原因の1つに、星野監督は「オフの過ごし方」を挙げた。

 星野監督

 やはり、投手はどんどん投げた方がいい。年内からな。そのためには、寒いところではダメ。

 そこで、これから真冬を迎える仙台より、夏に向かう南半球での自主トレを勧めた。ハワイも候補になるが、「練習場所が少ない」と却下。自主トレ先としては、なじみの薄いオーストラリアだが、「俺の家の近くにも、走る場所はいっぱいある」。まして、星野監督の家なら、食事面の心配も無用だ。滞在期間が重なれば、一緒に食事を取りながら野球談議なんてこともある。まるで、大家さんと下宿生。アットホームな自主トレプランが、V2へ向けた秘策となる。【古川真弥】