リョウマが「8回の男」襲名を誓った。阪神松田遼馬投手(19)が21日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行った。520万円から倍増の1040万円でサイン。今季27試合に登板し、飛躍への足がかりをつかんだ右腕は、きっぱりと言い切った。

 「信頼して勝っている場面で、送り出してもらえるようになりたい」

 見据えるのは、勝敗が懸かった場面での登板。○●を左右し、チーム浮沈のカギを握るセットアッパー役を狙っている。もちろん、その資質は十分だ。7月13日のDeNA戦(甲子園)にプロ初登板。そこから17試合で19イニング無失点を続けた。メキメキと頭角を現し、19歳右腕は30代のベテラン投手が並ぶ中継ぎ陣に割って入った。

 ただ、足りなかったものもある。侍ジャパンに阪神から1人だけ選出されたが、大きな収穫があった。「いろんな投手を見て低めにフォークが落ちると打たれない」。これまでの真っすぐで押す投球だけでなく、投球の幅を広げようと、フォークの練習に取り組んでいる。世界を経験し、必要性を痛感した新たな武器の精度向上が、「8回の男」となるには不可欠だ。

 球団は守護神候補として、韓国サムスン・呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)の獲得に乗り出し、交渉は、いよいよ最終段階を迎えている。最強のリリーフ陣結成へ、松田が重要なパーツになる。(金額は推定)【宮崎えり子】