来季に向けても視界良好?

 巨人原辰徳監督(55)が6日、初めてコンタクトレンズを着用した。「やっぱり快適だな。すごくよく見える」。使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズ。クリアになった視界に、驚きの声を上げた。

 初めてだったから、入れづらかった。「右はすぐに入ったんだけど、左がなかなか入らなかったんだよ」。左目が利き目だが、0・6の視力に加え、乱視にも悩まされている。悪戦苦闘しながら目に入れた。

 監督が眼鏡をかけて試合に臨むようになったのは2年ほど前からだ。投手の交代などを判断するためには、細かいしぐさや表情まで見たいというのが原監督のやり方。しかし、年齢的なものなのか、マウンド付近が見えづらくなってきた。仕方なしに眼鏡をかけたのが始まりだという。

 先日、秋田南高校での講演会では「皆さんの顔をしっかり見たいと思って、眼鏡をかけてきた」と言った。勝負どころで、クリアな視界を保つのは必要不可欠なのだという。

 それでも毎試合後に行われるテレビのインタビューでは、必ず眼鏡を外して受け答えするなど、見栄えとしてはない方がいいと思ってきたのも事実。かけたり外したりする煩わしさも消えれば、一石二鳥とも言える。

 この日、那覇ゴルフ倶楽部で行われたコンペに参加した原監督は、いきなりドライバーをミスショット。まだ見えすぎる視界に慣れていなかったのかもしれないが「来年は眼鏡なしで指揮を執れそうだね」と好感触だったようだ。【竹内智信】