オリックス糸井嘉男外野手(32)が夢を一時封印し、一発サインした。13日にほっともっと神戸で契約交渉し、5000万円増の2億5000万円プラス出来高で更改。メジャー志向があるが、その話題に触れなかった。「今は将来のことは考えていない。このでっかい大胸筋の奥にしまっておきます」と笑わせた。海外FA権取得は早くても17年。「無理でしょ。何歳になる?」とFAでのメジャー挑戦は否定的。来オフ以降にポスティング移籍を訴える可能性はあるが、野手の柱はすんなりと判を押した。エース金子の保留&守護神・平野佳の来オフFA宣言の示唆で球団は揺れたが、ひと安心だ。
今季は5年連続の打率3割に、安打(157)、本塁打(17)、盗塁(33)の3部門で自己記録を更新。来季は30本塁打を目標に掲げ、02年の西武松井稼以来のトリプルスリーを目指す。「(チームを)引っ張れる存在になってほしいと言われた。僕もそう思う」とリーダーの自覚も芽生えた。現在は100グラム重い240グラムのボールを購入し、打ち込んでいる。日本ハム時代に先輩小笠原(中日)が取り組んだ練習法だ。「楽天さんを見ていて、うらやましかった。11月まで真剣勝負がしたい」。今はチームの18年ぶりリーグ制覇しか頭にない。(金額は推定)【田口真一郎】
◆糸井のメジャー志願とトレード
日本ハム在籍時の12年オフ、糸井は1度目の交渉で1000万円増の2億円(推定)を保留。2度目の交渉から代理人を起用し、13年オフのポスティングシステムでの移籍を申し入れた。認められない場合は国内他球団への移籍を要求。これを受け日本ハムは糸井に加え八木をオリックスに放出し、木佐貫、大引、赤田を獲得する大型トレードに踏み切った。



