「銀次アンバサダー」がいよいよ実現する!?

 楽天銀次内野手(25)に出身地である岩手・普代村から、地元PRの観光大使就任へ熱烈オファーが届いた。柾屋伸夫村長(59)から「お願いしたいと思っています」と要請されたことを伝え聞き、銀次は「本当ですか!?

 観光大使、いいですね。地元に恩返ししたい」と目を輝かせた。

 実は昨年末にも観光大使の話は浮上していた。12月23日に村民激励会が行われ、村長が銀次に案をもちかけたところ、「できることならやります」と返答があったという。球団の了承を得る必要があり、昨年オフはスケジュールが合わずに実現しなかった。今オフこそとばかりに普代村役場が動き、来年1月に正式に球団と交渉する予定だ。銀次後援会の須田範芳会長(56)は「村にとっては大変大きいこと。承諾してくれると思います」と期待を寄せた。

 普代村はすき昆布などの海産物が特産品だ。銀次もカルシウムを多く含む昆布を毎日のように食べ、骨太の体を作った。ケガをせず、今季打率3割1分7厘の結果を残し、リーグ優勝に貢献した。知名度もうなぎ上りで、地元、そして東北を愛する銀次なら、観光大使にふさわしい。

 ◆普代村(ふだいむら)

 岩手県下閉伊郡(しもへいぐん)にあり、太平洋に面し、人口は約3000人。北緯40度のシンボル塔があり「北緯40度の地球村」をキャッチフレーズとする。陸中黒埼灯台は日本の灯台50選に選ばれている。特産品は、ゆでた昆布を2~3ミリに薄く切ったすき昆布、サケ、ワカメなど。東日本大震災では漁業施設が壊滅も、集落は水門に守られ、浸水被害を最小限に抑えられた。