コイツは黒田以上だ!
広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(22=九州共立大)が18日、広島・廿日市市内の大野練習場で合同自主トレに参加。約1カ月ぶりで今年初となるブルペン投球を行った。捕手を立たせて直球のみを21球。まだ「7、8割の力」という状態で早くも周囲を魅了した。
熱視線を送った1人、川端編成グループ兼編成部長は興奮を隠し切れなかった。「カープに入って30年ぐらいになるけど、最初のブルペンであれだけバランス良く投げる投手は初めて見た。大学時代よりも良くなっている」。現役時代は2年目の85年に新人王を獲得し、引退後は93年から投手コーチ業を13年間務めた。そんな名伯楽は、ひいき目を抜きにして、今やヤンキースのエース格にまで成長した教え子、黒田以上の逸材だと太鼓判を押した。
「ボールの質は黒田に似ているけど、入団当初の黒田より上。大竹や紀藤もバランス良く投げていたけど、彼らと比べても随分いい。新人王とかいわれているけど、そんな器じゃないかもしれない。もっと上を目指せる。(1年目から)タイトル、最多勝を狙える投手だよ」
下半身主導で、ボールをリリースする際の肩の入れ替えもスムーズ、体重移動に無駄もない。この3点を高く評価し、最後まで「インパクトの時、バットをグッと押せるボール。まだ伸びしろもある」と大絶賛した。一方、大瀬良本人は「今日は確認しただけです」とサラリ。たった21球の立ち投げで玄人をうならせ、「大瀬良狂騒曲」スタートの気配だ。【佐井陽介】
◆大瀬良大地(おおせら・だいち)1991年(平3)6月17日、長崎県生まれ。小学4年から野球を始める。長崎日大では2年秋からエース、3年夏に甲子園出場。九州共立大では新人賞、3季連続MVP。2年時に日米大学野球、3年時はアジア選手権で社会人と合同の日本代表に選出。福岡6大学リーグでは4年間通算で38勝8敗、防御率1・07。ドラフトでは阪神、ヤクルトと競合の末、広島が交渉権を獲得した。187センチ、89キロ。右投げ右打ち。



