ソフトバンクのドラフト1位・加治屋蓮投手(22=JR九州)が19日、あこがれの元エースと初対面した。福岡・西戸崎合宿所で、球団OBの斉藤和巳氏(36)の訪問に気づいてあいさつした。現在は右足第3中足骨骨折の影響で別メニュー調整中とあり、斉藤氏から「今はストレスがたまるだろうけど、治ったときに爆発させろ」と激励された。

 入寮時には関係者を通じてもらったサイン色紙を持参したほど。「すごく大きくて、オーラがあった。斎藤さんは引退会見で『けがに始まり、けがに苦しんだ野球人生だった』と言っていた。けがについていろいろ聞けると思う」と少年のように目を輝かせた。

 加治屋はこの日、新人合同自主トレでは初めて屋外でランニング。軽めながら100メートルを12本走り「すごく大きな1歩」と喜んだ。練習後は球団の新人セミナーで斉藤氏の講義を受講。ブルペン投球は宮崎キャンプからになりそうだが、少しずつ、着実に歩みを続けている。