胃袋の限界に挑戦中だ。日本ハムのドラフト3位岡大海内野手(22=明大)が、満腹中枢の破壊に取り組んでいる。185センチ、83キロと新人の中でも、ひときわ目を引く細身の体形。満腹時、さらに炭水化物を詰め込む作戦で体重アップを図っている。20日、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレをこなし「効果はまだ分かりませんが、出来ることからやっています」。太りにくい体質を改善し、プロ仕様の体作りに励んでいる。

 闘将の助言を実践している。ドラフト指名直後に高校、大学の直系の大先輩、楽天星野監督から線の細さを指摘されていた。「プロになってから、このままじゃダメだと思いました」。脚力や持久力など持ち味の高い身体能力が生きる体形が理想。お手本にしているのが球界屈指の肉体美の持ち主、陽岱鋼だ。「スッとしているのにちゃんと筋肉が付いている。あこがれですね」と、はにかみながら答えた。

 プライドも懸かっている。幼少時からガリガリキャラでニックネームは「枝」や「マッチ棒」。肉体改造で汚名返上も狙っている。明大時には侍ジャパンに選出されるなど即戦力としての期待は高い。2月からの春季キャンプに向け、一足先に己との闘いに挑んでいる。【田中彩友美】