阪神福留孝介外野手(36)が沖縄・宜野座でキャンプをスタートすることが20日、決定的となった。当初は高知・安芸でのマイペース調整も検討された。懸念された左膝、ふくらはぎの状態などが万全であることから、主力中心の沖縄組となることが濃厚となった。

 福留は甲子園の室内練習場で自主トレを行った。黒田正宏ヘッドコーチ(66)も視察に訪れ、ティー打撃などを行う姿をチェックした。黒田ヘッドは「全部、問題ないんちゃうか。(メンバーは)23日に決めるけど」と話した。あくまで結論はコーチ会議で諮るが、福留が問題なくプレーできる状態にあることを確認した。甲子園を訪れた権田トレーナーも「体もシェイプされているし、手術した左膝もなじんでいる。ハワイで陸上部顔負けのランニングもしてきたと聞いていますし、問題なく、キャンプに入る準備ができていると思います」と太鼓判を押した。

 和田監督は連係プレーなどの関係もあって、主力は全体練習がこなせる限り沖縄組にする意向を示している。オフの間に肉体改造を断行し、年明けからはハワイで走り込んできた福留が沖縄でキャンプ・インを迎える可能性は高くなった。

 「順調にきているんじゃないかな。打撃?

 まだ、遊んでいるだけ」

 甲子園での自主トレを終えた福留は、こう言い残した。昨季手術した左膝や、ふくらはぎの故障などを考慮して浮上した安芸スタートプランだったが、首脳陣の心配は杞憂(きゆう)に終わりそうだ。