東日本大震災から3年を迎える3月11日に合わせ、楽天がオープン戦の遠征先から本拠地・仙台に戻ることが21日、分かった。この日のスタッフ会議で確認された。同9日の中日戦(倉敷)を終えた後、一時的に仙台へ帰る。11日の当日は、追悼式典などに参加する方向で調整が進められている。式典後、12日のオリックス戦(京セラドーム大阪)のため、関西へ移動。再び、遠征に入る。

 寒冷地の屋外球場を本拠地とする楽天は、3月に地元でオープン戦を行うのは難しい。長期遠征を行うのが常で、「3・11」も遠征先で迎えるしかなかった。昨年は愛媛・松山におり、星野仙一監督(67)と選手数人が同地での追悼式典に参加した。遠くから被災地に思いをはせるしかなかったが、大震災から3年の今年は仙台で迎える。数日間で、倉敷→仙台→大阪と長距離移動が求められるが、何より地元で「3・11」を迎える意味を重視。身体的負担よりも、被災地球団としての姿勢を示す。