言いたい放題、やりたい放題キャンプイン!

 阪神2年目となる西岡剛内野手(29)が1月31日、沖縄・読谷村のキャンプ宿舎で行われた「ウル虎の夏2014」ユニホーム発表会見に藤浪晋太郎投手(19)とともにモデルで出席。自由奔放な西岡節で爆笑の渦に包み込んだ。1年前とは様相を変えて、早くもエンジン全開の西岡が先頭に立って虎キャンプを盛り上げそうだ。

 えっ、それ言う…。テレビカメラ8台、報道陣約60人の前で「ウル虎グリーン」のユニホームを身にまとい、西岡が壇に上がった。マイクを握ると「見てもらったとおり、ノーコメントです」と一言。一瞬の間のあと、爆笑が巻き起こった。

 かつてない緑色を採用しただけに、違和感を拭えないスペシャルユニホーム。晴れのお披露目の場でも、格好いい、などと建前では済ませない。「来年は使わない方が良いと思います」とまでかぶせた。

 新ユニホームを題材に言いたい放題の西岡劇場は「強かったらどんなユニホームを着ていても人気が出る。ロッテと照らしあわせても、ボビー(バレンタイン元監督)の時はもっと奇抜だった。強かったらそれもマシになるし、そういうユニホームにしたい」と一転して自分へのプレッシャーにかえた。

 05年に日本一を達成したロッテでは、ピンクのラインが入ったユニホームを着用した。再現をもくろむ緑色ユニホームのファンへのお披露目は5月9日からの巨人3連戦(甲子園)。「その時には首位に立った上でこのユニホームを着られたらいい」と具体的な目標を定め、うまくまとめてみせた。

 キャンプインを翌日に控え、言いたい放題の前にはホテルの練習場に向かった。左打席に立つとケース2箱分のボールを打ち込んだ。阪神で2年目のキャンプ。最後のチェックも、自然体で終えた。

 「去年は自分のことを分かってもらわないといけないという意味で、気を使ったり、神経をとがらせたりしていた。(今年は)自分のことに集中できる。変な気を使わなくていい」

 1年前にまとっていたベールが外れた。そこには西岡本来の姿がある。「3月28日に完璧な体の仕上がりにしたい。何年もキャンプをしてきたし、やりたいことをやっていく」。昨年以上に西岡らしさを出していく。キャンプ初日から全開だ。【松本航】