キャラでは負けても力で勝ちます。ロッテのドラフト4位吉原正平投手(24=日本生命)がフリー打撃に登板し、即戦力をアピールした。直球だけで荻野貴を17打数3安打に抑え、一昨年の首位打者角中は18打数7安打だったが、内容は良かった。「甘いところにいくと打たれたけど、コースに投げたら打ち損じてもらえた。課題が確認できました」と収穫を口にした。

 日本生命からドラフト指名された巨人1位の小林はイケメンとして売り出しており、ロッテ5位の井上はアジャ・コング似の太めキャラとして話題を集めている。「心の中では野球で結果を出せばいいと思っています。活躍するのは僕だって。気付いたらコソーッと抜いていたいです」と負けん気も十分だ。

 ロッテには“ドラフト4位伝説”がある。昨年のセーブ王益田を始め初芝、小林宏、渡辺俊、清田とそうそうたる名前がつらなる。「環境にも慣れて自分のやりたいことがわかってきた」と自信もついてきた。伊東監督も「ブルペンの時より打者が立った方がいい。実戦向き。即戦力だね」と、ドラフト4位の伝統継承に期待を寄せた。【矢後洋一】