寺原が大人投球だ!
ソフトバンク寺原隼人投手(30)が11日、宮崎キャンプのシート打撃に登板。新球チェンジアップで中村を空振り三振に仕留めた。加藤投手コーチからは直球の力押しだけでなく、打者のタイミングを外す「大人の投球術」への変革を期待された。
中村のバットがボールの届いていないベース上の空間を切った。カウント1-1から内寄り140キロ直球で追い込んだ寺原は決め球にチェンジアップを選択。昨年打率3割7厘の左打者を空振り三振で抑え、新球に自信を持てた。「追い込んでから使うのが理想。左打者にはいい感じで抜けていました」。直球と同じ腕の振りから半速球でタイミングを外した。「右打者にも投げられたら有効ですね」。右の拓也にも投じ、結果は三塁内野安打ながら注文通りのゴロだった。
剛球ばかりに頼らない姿を加藤投手コーチも理解していた。「投手にとってタイミングを外すことは快感。そういう技術を覚えないと。投球術を覚えて長いイニングを投げ、完投数が増えるベテランもいる。力任せでは6回で腕がパンパンになる」。直球の最速は143キロでチェンジアップは126~129キロ。15キロ前後の減速に大人っぽさを感じさせた。ダイエー高知キャンプで寺原フィーバーを起こしたのは、もう12年前のこと。年相応のスタイルになりつつある。
昨秋からパームボールを練習。ボールを抜く感覚をつかめたことで新球習得へ発展した。打者11人に投げ2安打、2四球。「基本は真っすぐ。打者相手で投げ急いで体が突っ込んだ。そこは修正点」。自己分析する冷静な口調ももちろん以前とは違った。【押谷謙爾】



