昨季限りでDeNAを戦力外になったアレックス・ラミレス外野手(39)がBCリーグの群馬に入団することが決まった。13日、同球団が発表した。背番号は3で、今日14日に記者会見が行われる。

 ラミレスは、12年から在籍したDeNAの今季戦力構想から外れ、昨年9月下旬に退団。日本での現役続行を希望し、DH制のあるパ・リーグを中心に移籍先を探していた。オファーがない中、母国ベネズエラ出身選手が多く所属する群馬が移籍先に浮上。BCリーグでプレーを続けながら、NPB復帰を目指すとみられる。同選手は「ユニホームを着て、フィールドに立つ機会を頂いた群馬に感謝しています。全力でプレーしてチームに貢献したい」とコメントした。

 昨年4月6日ヤクルト戦で外国人選手初の通算2000安打を達成。度重なる拙守と打撃不振で同7月に2軍落ちしたが、ファームでは若手指導も積極的に行っていた。日本人選手扱いで外国人枠の問題もないだけにパフォーマンスを発揮できればNPB球団が獲得に動く可能性もある。新天地で結果を残し、オファーを待つことになりそうだ。

 ◆アレックス・ラミレス

 1974年10月3日、ベネズエラ生まれ。180センチ、100キロ。右投げ右打ち。家族は夫人と2男。

 ▼BC移籍

 09年に西武の元クローザー森慎二が石川で投手兼任コーチで入団。現在は監督兼任。11年には日米通算313セーブの高津臣吾が新潟に入団し、12年は監督を兼任。日本ハムで新人王を獲得した正田樹は11年新潟に入団し、翌年ヤクルトでNPBに復帰。13年には元日本ハムの木田優夫が石川に入団し、今季はGMも兼任。13年は元近鉄、パドレスの大塚晶則が信濃、元阪神の小林宏之が群馬、元横浜の大家友和が富山に入団。オフに大家はブルージェイズとマイナー契約。今季は楽天から高須洋介がコーチ兼任で新潟入団。

 ▼NPB復帰

 正田以外にクリス・カーター内野手がいる。12年に西武で打率2割9分4厘、4本塁打をマークも自由契約。13年は石川に入団したが、同年6月に西武に復帰した。BC以外の独立リーグでは、09年にソフトバンクから四国・九州ILの福岡入りした山田秋親が、入団テストを経て10年から秋親の登録名でロッテに入団。今季は元日本ハムの金森敬之が、四国ILの愛媛を経て、育成枠でロッテに入団した。