阪神岩田稔投手(30)が2軍戦で炎上し、先発剥奪を宣告された。5日に教育リーグ・ソフトバンク戦(雁の巣)で先発し、3回で本塁打1本を含む8安打で6失点。期待されていた先発ローテーション入りが厳しくなった。

 1回は1死を奪う前に2失点。2回には1死三塁から塚田に左翼場外へ2ランを運ばれた。炎上に、岩田は言葉を詰まらせた。「バッターを動かせられなかった。(打者が)待っている球を投げてしまった」。ストライクゾーンに入った球は、ほとんどバットに当てられた。

 視察した和田監督は「克服されていない」と話した。期待した先発候補の調子が上がらないことに、渋い表情。中西投手コーチも厳しい顔で「内容が悪い。ピリッとしてもらわないといけないピッチャーなのに。立ち上がりが悪いと、そこだけではない」と口にした。

 次がラストチャンスだ。「番手を変える。次がラストチャンスだな」と中西投手コーチ。先発ではないところで投げさせる考えを話した。岩田も「修正しないと」ときっぱり。生き残りを懸け、自らの投球で払拭(ふっしょく)する。【宮崎えり子】