<オープン戦:オリックス1-9巨人>◇8日◇京セラドーム大阪
巨人打線が完全に開花した。前日の10得点に続き、この日もオリックス投手陣を満遍なく打ち込み、9点を挙げて大勝した。2回に4番村田、6回には1番坂本に、オープン戦1号の本塁打が出た。原辰徳監督(55)も「全体的に、いい形で振れていると思いますね」と認めるスイングを、実力者たちが軒並みそろえてきた。
それぞれが代名詞の打撃に徹し、芯を食った高音を京セラドーム大阪に響かせた。村田はカット気味の141キロを、大きなフォロースルーで左翼席へ。坂本はインコースにシュート回転してきたドラフト1位吉田一の直球に反応し、左肘を巧みに抜き、左翼席に放り込んだ。村田は「開幕まで時間があっても、全く気になりませんね。継続していく」。坂本も「甘い球を自分のスイングで打てた。継続してやっていく」。ともに「継続」を強調した。
巨人のレギュラーたちは「継続は力なり」の意味を、よく分かっている。アーリーワークという言葉はもはや死語で、高橋由と阿部を筆頭にほぼ全員が参加する。この日2安打2打点のロペスが、2月の紅白戦初戦から、ゲーム終盤まで出場している。地味な努力を怠らないから、自然と上向いていく。宮崎キャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏は、最も驚いたこととして「メジャーであれだけ実績を残しているロペスが、こんなに早い時期から、黙々と試合に出ている」と言った。開幕まで「継続」の時間はまだある。状態はまだ上がる。【宮下敬至】




