東日本大震災の発生から今日3月11日で3年を迎える。被災地は少しずつ復興へ向かっているが、今なお元の状態からは遠い地域も少なくない。東京電力の福島第1原子力発電所を抱える福島県は、風評によるものも含め、甚大な被害を受けた。

 福島県相馬市出身の巨人鈴木尚広外野手(35)は、被災地の子供たちに夢を持つことの大切さをメッセージに込めた。「大きなことはできないですけど、僕たちが頑張っている姿を見て、夢を持ってもらえればいいなと。僕は野球選手なので、野球という形でサポートができればと思っています」。いつも胸の中にある思いを語った。

 生まれ育った故郷は、今なお、復興の途上にある。「漁業の町なので、再開できていない人がたくさんいますし、苦しい生活をされている」。原発による風評被害は、被災者を苦しめ、大好きだった故郷を離れる選択を下した人も少なくないだろう。「見た目では整備されつつあっても、現状では足踏みしている状況」の言葉こそが、現実だった。

 震災が起きたその日、マツダスタジアムでの広島とのオープン戦中だった。ロッカー室のテレビを通し、目に飛び込んできたあの光景は、今も脳裏に残る。「復興という意味では本当に少しずつという感じ。そういうことを知っていてほしいですし、忘れないでいてほしいです」。震災から3年。鈴木は野球人として、今日もまた全力プレーにまい進する。【久保賢吾】