<オープン戦:日本ハム1-1西武>◇11日◇札幌ドーム

 日本ハムの新外国人ルイス・メンドーサ投手(30=ロイヤルズ)が、開幕ローテーション入りを確実にした。西武とのオープン戦に先発し、6回4安打無失点に抑えた。春季キャンプから4度目の実戦登板で、最長イニングを投げ安定感を発揮。自ら満点評価を下し、開幕へGOサインを出した。メジャー通算16勝の右腕が、シーズンへしっかり調子を合わせてきた。

 試合後は、日米の文化の違いに苦笑いした。6回4安打無失点。前回登板から10イニング連続無失点と気分よくマウンドを降りたメンドーサが、課題のクイックについて自己評価した時だ。「ten」。え…?

 10点?

 自信満々の表情のわりに、かなり控えめな性格なのか…と思いきや、違った。微妙な空気を察知し、通訳を交え、訂正した。「ノーノー。10点満点の10点だよ」。100点満点が一般的な日本と違い、米国では10点で表すのが普通だという。チームメートとも外食に出かける親日家は、またひとつ、ジャパニーズスタンダードを学んだ。

 投球内容はまさに「10点満点」だった。ツーシームが打者の手元で揺れ動き、バットのしんを外した。18個のアウトのうち11個が内野ゴロ。「自分はもともとゴロアウトを取る投手。三振を狙うタイプじゃないし、満足しています」。1、3、4回は二塁に走者を背負ったが「落ち着いて投げられた」と、ピンチでも動じなかった。

 文化ではなく、野球には見事に対応してみせた。来日当初は日米のボールの違いに苦労したが、「ボールに合わせて、リリースポイントを変えたんだ」。日本の統一球に自身の投球フォームをマッチさせ、メジャーで16勝を挙げた米国時代の変化やキレに近づけた。今季最長の6回を投げて、球数はわずか77球。「テンポがよければ、守備のリズムもよくなるし、攻撃にもつながる」。持ち味は十分に発揮した。

 栗山監督は「(ローテで)やってもらわないと困るからね」とニンマリ。期待されていた通り、開幕ローテ入りすることが確実になった。「あとはコンディションを維持するだけ。けがは自分でコントロールできるものじゃないし、毎日のルーティンをこなしていくだけです」。ローテにまたひとつ、大きな柱が立った。【本間翼】