<オープン戦:阪神3-2DeNA>◇11日◇甲子園

 阪神和田豊監督(51)が夢プランの有言実行で、オープン戦初白星につなげた。昨年末から「試したい」と繰り返していた1番鳥谷敬内野手(32)を、今季初めてスタメン用紙に記した。連敗街道で切り込み隊長となった主将は、5回1死二塁で投手強襲安打。好機拡大で先制点につなげ、和田監督も「今しかできない、試したい打順だった。もう1、2回は」と、今後も1番鳥谷オーダーを試すことを明言した。

 鳥谷は昨季リーグトップの108四死球を記録するなど、近年は球界屈指の高出塁率を残す。和田監督が「30盗塁はできる」と太鼓判を押す機動力に、4番も任せた勝負強さも備える。鳥谷が「自分が決めることじゃないので」と話せば、入れ替わりで3番に座った西岡も「どんな打順も試している段階なので」と淡々としたが、関川打撃コーチは「形ができるかどうかだったけど、うまくつながった」とうなずいた。

 収穫はほかにもあった。日本球界に復帰した尚成に4回無得点。昨季5戦4敗だったDeNA藤井に続き、新たな技巧派左腕の天敵出現かと思われるが「5年ぶりかな?

 知らない選手が多かったし、球筋や球種を見られたのは良かった」と前を向いた。若手の躍動もあってつかんだ1勝目。白星の味は、存分に味わっていた。【近間康隆】