左肩痛で2軍調整中の巨人今村信貴投手(19)が12日、開幕ローテーション入りする可能性が浮上した。この日、教育リーグ・楽天戦(ジャイアンツ球場)で今季初となる実戦登板。1回を投げ、わずか5球で3者凡退に抑えた。先頭打者の下妻の初球にこの日最速の145キロをマークし、2球目の144キロ直球で中飛。島井はチェンジアップでゴロを打たせ、神保は144キロの直球で一邪飛にねじ伏せた。「対バッターということで、多少の緊張はありましたが、真っすぐが良かったです」と手応えを示した。

 開幕1軍への青写真もはっきりと見え始めた。川口投手総合コーチは「本人もうずうずしている。(開幕1軍入りは)十分、可能性はあるでしょう。次、2軍で1ステップ踏めば、2ステップ目は1軍で投げる機会を与える。セドンと今村の戦いになる」と話した。次回登板は15日のイースタン・リーグ西武戦(ジャイアンツ球場)の予定。開幕ローテは菅野、内海、杉内、大竹、インフルエンザで療養中の宮国は当確。今村は「ファームで結果を残して、1軍に上がれるようにアピールしていきたいです」と決意を込めた。【久保賢吾】