打たれてもカーブに手応えあり-。阪神藤浪晋太郎投手(19)が練習試合ヤクルト戦(神宮)に先発。6回を投げ5安打5失点(自責4)だった。打者有利の強風の影響もあり2発を浴びた。2試合連続の5失点となったが、省エネ投球と、多投したカーブに収穫を得た。昨季はあまり投じなかった緩いボールは、新たな引き出しになりそうだ。
直球と同じ腕の振りから、外角に大きく沈ませた。直球との球速差は30キロ。カーブの変化、緩急は抜群だった。3回先頭のヤクルト西浦を直球とカットボールで追い込み、124キロの外角カーブで空振り三振を奪った。スパイクで足場をならしながら、確かな手応えを感じていた。
「結構多めに投げたけど、曲がり方、変化の感覚は悪くなかった。あまりストライクが入らなかったけど、それは1つ収穫です」
棚からぼた餅だ。捕手藤井は「1つ真っすぐをつかんでほしかったというのがあった。しっかり腕を振らないといけない球だし。シーズンとは少し違う配球。いい球来てたよ」と説明。最大の武器である直球を多投させるため“息抜き”をさせる目的だった。昨季はほとんど投じなかったが思わぬ収穫だ。シーズンでも使えるメドが立った。
省エネ投法にも成功した。5回までで要した球数は62球。同じく5失点した前回の日本ハム戦の101球と比べれば少なさが際立つ。「内容が前回とは違う。いいテンポで投げられていた。結果が伴えば一番いいですけど」と、手応えあり。和田監督も「課題を持って投球している。意図が感じられた」とうなずいた。
もっとも、引き出しを増やした登板となったが、失点の多さは気掛かりだ。激励会で坂井オーナーがオープン戦不振のチームにカツを入れた翌日(13日)には「そろそろ結果を出さないといけないと思います」と自分の登板に向けて気持ちを奮い立たせていた。この日は打者有利の強風が吹いていたとはいえ、2回にミレッジにソロ、6回には2四球が絡み畠山に3ランを浴びた。次回登板へ向け「四球はムダだった。いいボール悪いボールがはっきりした部分があった」と修正点を挙げた。
開幕まで残りわずか。藤浪は残り1試合の登板で開幕2カード目、4月1日の中日戦へと向かう。「状態としては悪くない。しっかりやっていけば大丈夫だと思います」。吹き荒れた強風を追い風にする。【池本泰尚】



