<オープン戦:西武0-4巨人>◇18日◇西武ドーム

 巨人には頼もしきジョーカーがいる。4回無死一、二塁で井端弘和内野手(38=中日)は1球ごとに変化したサインに対応した。2ボールからのバントはファウルも、3ボール1ストライクからのエンドランは内角への厳しい直球。お家芸の一塁へのファウルでしのいだ。最後はフルカウントから内角直球を一、二塁間へ運んで先制点。「(エンドランは)難しかった。三振してはいけない場面。とにかく転がそうと」と難易度の高い作戦を遂行した。

 1年前の3月18日(米国時間17日)はWBC準決勝で日本がプエルトリコに敗戦。議論を呼んだ重盗失敗の場面で二塁走者を務めていた。1年がたち、所属先も変わったが、難しい局面で“野球偏差値”の高さをあらためて証明した。

 1回の守備で三塁村田が左手人さし指を負傷し、スクランブル発進。グラブとバットを慌てて準備した。「あれ(急な準備)が疲れた」。そのまま通算1711試合中で6試合しか経験のない三塁の守備に就き、3度のゴロを無難にさばいた。開幕まで残り2週間を切り、存在感は高まる。「ここを守れれば試合に出られる近道になる」。切り札として出番を貪欲に追い求める。【広重竜太郎】