<オープン戦:ソフトバンク1-1広島>◇21日◇ヤフオクドーム
球団初の快挙へ万全だ。ソフトバンクの開幕投手に内定している摂津正投手(31)が、最後のオープン戦登板となる広島戦で6回4安打1失点(自責0)。奪三振は10を数えた。28日ロッテ戦(ヤフオクドーム)へ総仕上げを完了。3年連続で開幕戦勝利投手になれば球団史上初となる。
調整登板を締めた摂津の6回は、圧巻の内容だった。キラ、梵、堂林を3者三振。最後は外角へ習得中のカットボールで空振りを奪った。オープン戦3試合で計17奪三振は、楽天のルーキー松井裕と並んで12球団最多となった。今季最多の106球を投げ、仕上げを済ませた。「100球以上投げられたことは、公式戦に向けて自分の中でもプラスになったと思う」。
珍しく立ち上がりにてこずった。先頭の丸に初球を左前打。2死後に連続四球など、1回だけで20球。「ボール自体はよかったが、立ち上がりに球数を要した。そのあたりを気をつけたい」。5回は2死から失点。失策で出た菊池に二盗を許し、松山に中前に同点打を浴びた。「あの流れ的に絶対に抑えないといけない」。広島前田との沢村賞投手対決。シーズン本番なら失点が許されない場面だけに、これにも厳しい顔だ。
ただ、大きな不安要素は見当たらない。受けた鶴岡は今季も活躍を確信するような口ぶりだ。「シーズンに入れば、今日より球数も少なくなっていくと思う。自分の中で修正できるピッチャーだし、心配していない。真っすぐも速くなっていくでしょう」。秋山監督も「3回くらいまで球が操れていなかった。それからは落ち着いていた」と、修正能力を再確認した。
3年連続の開幕投手は99~01年の西村龍次以来13年ぶりとなる。球団では南海、ダイエー時代を含め杉浦忠、スタンカら過去8人(9度)が務めたが、3年続けて勝ち星がついた投手はいない。これまで「開幕は特別な場所。人には任せられない。3年、4年と積み重ねていきたい」と語った摂津にとっては、通過点でしかないのかもしれない。
オフに覚えたカットボールとシュートを、ここまで随所に交えてきた。調整を順調に重ね、今季の投球スタイルが完成。「あとは細かい部分の精度と、体調ですね」。昨年から5人が入れ替わった開幕ローテーション。沢村賞右腕は不動の先頭ポジションで、シーズンも突っ走る。【大池和幸】



