新鉄人、虎の柱が「ぶっつけ開幕」…。阪神鳥谷敬内野手(32)が21日、背中痛のため最終オープン戦となる23日オリックス戦までの出場回避が決定した。開幕戦の28日巨人戦(東京ドーム)出場を見据えての措置だが、同じく背中痛の西岡剛内野手(29)の実戦復帰も早くて23日の1戦のみ。和田阪神は1度もベストオーダーを組めないまま、開幕戦に臨むことになった。

 開幕へ総仕上げの3連戦を、阪神は「鳥谷」の名前なしで戦うことになった。攻守の軸を欠きながらオープン戦3勝目を挙げたオリックス戦後、和田監督は背中痛完治へ向けた欠場だと明かした。鳥谷不在は、すなわち最強布陣でないことを意味する。「開幕までベストオーダーを組めない」と言われた指揮官は「そこだよ。組めないなあ、あと2試合しかないし」と苦笑するしかなかった。

 鳥谷は背中の張りを訴えて、12日広島戦を欠場した。3試合休み、18日の練習試合ヤクルト戦で復帰。19日ロッテ戦も「1番遊撃」で2打席立ったが、快方へ向かっていなかった。和田監督は「やりながら良くなっている感じがないので、1度外れて。3連戦は出ません。現状維持が続いているので」。前日20日に開幕戦の1番起用構想が明らかになったばかり。試合前に鳥谷と話し合った指揮官は、苦渋の決断を明かした。

 「鉄人」だけに気掛かりだ。2年連続フルイニング出場中で、ルーキーイヤーの04年9月9日ヤクルト戦からの連続試合出場は歴代3位の1322まで伸びている。和田監督も「特に悪くなっているんじゃないし、開幕を少しでもいい状態で迎えるため。間違いなく開幕には合わせてくる。心配していない」と長丁場のペナントレースを見据えた措置だと強調する。

 開幕までの実戦機会として、25日からはウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)が行われる。指揮官は「その時の状態もあるので、どうのこうのは言えない」と慎重ながら、一方で「気持ちの上では打席に立ちたいんだろうけど」と思いやった。開幕前日まで2軍戦で少しでも実戦勘を取り戻すことはできる。

 この日は治療とトレーニングをしてから、試合前に球場を離れた。大事ではないにせよ、開幕1週間前に西岡との二遊間で1、3番を務める中軸がいないと雰囲気も重くなる。「そんなに心配することありません。今一番いいものを出していくしかない。開幕でビシッと組むから」。宿敵の敵地で始まるオープニングゲームへ、虎将は必死に前を向いていた。【近間康隆】