<オープン戦:オリックス2-4阪神>◇21日◇京セラドーム大阪

 スラーブで初セーブ!

 阪神の新守護神呉昇桓(31=韓国・サムスン)が2点リードの9回を2奪三振を含む3者凡退で締めた。先頭ペーニャの2球目には123キロのスラーブを実戦初公開。内寄りの緩い球で一瞬、怪力助っ人の腰を引かせた。守護神が新たな引き出しを開けた。

 「スラーブですね。カーブとは違います。球速差があるのでタイミングを外せるボールだと思う」

 自慢の石直球は最速151キロをマーク。スラーブとの球速差は約30キロ。さらに、まだ実戦で見せていないカーブは110キロ台。直球一本ではなく、緩急も使って打ち取る技術を見せつけた。捕手藤井も「試合でも全然使える球でした」とうなずいた。

 オープン戦6試合目の登板で、ようやくセーブ状況が巡ってきた。セットアッパー福原からのバトンは、本番さながら。「オープン戦なので今までと同じような気持ちで、いつも通りに投げました」。頼もしさが増した15球に和田監督も「ずっと状態がいいし、投げるたびにキレが増している。変化球も効果的に使いながらね」と目を細めた。

 開幕まで残り約1週間で、調整の最終段階に入った。「1週間でベストコンディションに持っていけるようにしたい。開幕に入ると打者も変わってくる。自分も変えていきたい」。抑えても表情は変わらない。9回には頼もしい男がいる。【池本泰尚】

 ◆スラーブ

 スライダーとカーブの中間の球種。一般的なカーブより速く、曲がりは小さい。カウント球と決め球の両方に使える。