<ソフトバンク11-5ロッテ>◇28日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク摂津正投手(31)が球団史上初の快挙を達成した。3年連続での開幕戦勝利投手となった。開幕戦では自己最多119球を投げて、7回途中4失点で後続にバトンを託した。「打線が点を取ってくれたので、粘り強く投げることができた。野手の人に感謝です」。苦しい内容だったが、最低限の仕事はできた。

 1回先頭にいきなり四球を与えた。1死二塁から井口にカーブを痛打される先制二塁打。味方が逆転した直後の4回も1死二、三塁から鈴木に右翼線への適時2点打を許した。外角を狙って甘いコースに入った。全体的に逆球が多かった。

 責任感が強いだけに、重圧も大きかったはずだ。秋山監督は「摂津は…バランスだろうな。なかなかうまく決まらなかった。珍しい」と首をひねった。それでも「1勝ついたから、次は普通に入っていけると思う」と次回の登板にも期待した。

 ▼摂津が3年連続開幕戦勝利投手。ホークスで2年連続開幕戦先発勝利は摂津までに7人いたが、3年は初。球界では涌井(西武)の09~11年以来。