<広島7-4ヤクルト>◇1日◇マツダスタジアム

 今季第1号にも、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)に笑顔はなかった。5点を追う9回無死一塁で、広島永川勝の直球を左翼2階席まで運んだ。昨季の60本塁打を思い起こさせる完璧な2ランに「調子は上向き」と口にした。

 本塁打を量産した昨季の経験が生きている。この日の試合前練習ではいつもより柵越えが少なかった。打撃練習後、フライを打ってスイングの確認を始めた。昨季も時々したバレンティン流の気分転換&調整法で、今季初の3安打。「1、2戦目と自分のスイングができなかったけど、今日はしっくりいくスイングができた」と兆しをつかんだ。

 それでも勝てなかった。2試合連続の12残塁で、2連敗を喫した。「打てて良かったけど、チームが負けてしまったので。勝利に貢献したい」と、厳しい表情のまま引き揚げた。