<広島7-4ヤクルト>◇1日◇マツダスタジアム
本拠地開幕星で同率首位を守った!
広島3年目の野村祐輔投手(24)がヤクルト戦に今季初先発し、6回2失点の粘投で初勝利をあげた。被安打8で3四球と苦しみながらも、試合を壊さない大人の投球。開幕カードの敵地中日で2勝1敗と勝ち越した勢いを、広島に戻って加速させた。
野村が珍しく感情を荒ぶらせた。1点リードをもらった直後の5回表1死満塁。4番ミレッジをカットボールで二ゴロ併殺打に仕留め、グラブを思い切りパシッとたたいた。
「今日はほぼピンチ。野手の皆さんに助けてもらった。打たれたことを引きずらずにいけました」
2点先制直後の2回に先頭四球から2失点。調子が良かったチェンジアップを軸に新球シュートなども交え、試合を立て直した。2点リードの6回も1死満塁とされたが、二塁菊池の好守にも助けられて無失点。6回8安打2失点で切り抜け、3年目で初の初登板初勝利を手にした。
公称177センチ、78キロの数字では測れない、たくましい太ももを持つ。「どのピッチャーもそうですよ。(川上)憲伸さんもすごかった」と謙遜するが、ズボンはうそをつけない。例年スーツは尻周り、太もも周りが入らなくなると言う。今年もサイズが合わなくなり、スエット生地のパンツを2、3着購入。分厚い生地のジーパンでさえ股が破ける時もあるほどだ。着々と太ももをパンプアップさせ、進化を続けている。
オフは開幕投手を狙うと、あえて公言してきた。「甘えをなくすためです。誰かがしてくれるとか、言ってくれるというのをなくしたかった。ひと皮むけたかったんです。チームを引っ張っていける存在になりたいので」。3年目の自覚は十分だ。
試合後は丸、菊池と同学年トリオでお立ち台に上がった。「チームがいい勝ち方をしている。それが1番。粘れば点を取ってくれると思っていた」。今日2日のドラフト1位大瀬良デビュー戦に向け、最高の流れを作った。若き主力たちが互いを高め合い、開幕カード勝ち越しの勢いは加速している。【佐井陽介】



