本拠地初勝利は俺に任せろ!
楽天のドラフト1位松井裕樹投手(18)が今日2日のオリックス戦で先発する。登板前日の1日はコボスタ宮城でキャッチボールなど最終調整を行い、デビューへ準備は万全。仙台開幕戦は2-4で敗れ開幕からの連勝は3で止まったが、予告先発が発表されると東北ファンから大歓声が起きた。入場者は2万人を超える見込みで、満員の本拠地に初勝利を届ける。
7回終了後、コボスタ宮城の大型ビジョンに映し出された「背番号1」の映像に球場のボルテージが一気に上がった。「ユウキ、マツイ!」。ナレーターの絶叫で、今日2日の予告先発が発表される。次の瞬間「うおーっ!」と大歓声が湧き起こった。
ファンの熱とは裏腹に、登板を控えた松井裕は落ち着いていた。キャッチボールに短距離走とオープン戦と変わらないメニューをこなした。「気持ちの高まりは特にないです。緊張とか、硬くなるとかはない。思い切りやれればいい」と終始リラックスモード。「今日はぐっすり寝て明日に備えます」と笑った。
イメージは悪くない。3月13日のオリックスとのオープン戦では5回2安打無失点。初対戦で、ほぼ完璧に抑え込んだ。しかし「いいイメージを持ちすぎてはいけない。違うチームと対戦する気持ちで投げたい」と真剣な表情で話した。油断すれば打たれる。好結果を残しても「相手にデータが入るんで」と気を緩めることはしない。
決して自分を甘やかさず、勝利にこだわる左腕へ星野監督も期待を込める。この日は先発の美馬が崩れ、敗れた。しかし、ドラフト5位西宮に福山と中継ぎ陣は5回途中以降は無失点。若手が勢いをつけたことに「若い投手がああやって作り直してくれたのは力になる。明日は18歳、明後日は19歳が投げる。楽しみにしててよ」と不敵に笑った。
楽しみがある。それは入場曲だ。オープン戦の岡山で流れるはずが、手違いで違う曲に。本拠地のマウンドで初めて聞くコブクロの「今、咲き誇る花たちよ」を心待ちにしている。
松井裕は初球に何を投げるかと問われたが、「それは言いません」と笑った。全ては当日までのお楽しみ。球団試算で2万人以上が来場する満員の球場で、ファンと初勝利の喜びを分かち合う。【島根純】



