<阪神15-0中日>◇2日◇京セラドーム大阪
中日が2年ぶりの貯金を目指した一戦で屈辱の大敗を喫した。13安打、10得点の完封勝ちから一夜明け、ワーストの16安打15失点で完封負けだ。敗因はプロ登板初先発のドラフト6位岩崎を打ちあぐねたこと。広島九里に続き、開幕5戦で新人に2勝を献上。昨季も阪神藤浪、日本ハム大谷らに11勝されている。V奪回に、いつまでも新人投手にやさしいままではいられない。
ジェットコースターのように、天国から地獄に落ちた。夢の10-0翌日は、悪夢の0-15。24時間前は会心の笑顔だった谷繁監督も、くちびるをかむしかなかった。
「2回、3回と先頭が出たけど得点圏に進めなかった。流れをつかみ切れず、相手に流れがいった。バッテリーにも変なプレッシャーを与えてしまった」
悔やんだのは4回に崩れた先発岡田ら投手陣ではない。阪神の6位新人岩崎を打ちあぐねた打線だった。
最速は139キロ。だが球の出どころが低い独特のフォームに、次々とバットの芯を外された。外野フライ2本の和田は「下から上に押し出すように投げる感じ。高めのゾーンを落としていかないといけなかった」と反省。3打数無安打の大島も「足がついてからワンテンポ遅れてくる感じ。タイミングですね」と脱帽。開幕4試合で打率6割2分5厘とチャンスメーカーだった1番の急ブレーキは大きく響いた。
新人アレルギーがまん延し始めた。3月29日広島戦では2位九里に6回で1得点。開幕5試合で初登板初先発の新人2人に初勝利を献上する屈辱となった。昨季も日本ハム大谷や阪神藤浪、ヤクルト小川らの先発新人に11敗(6勝)。波留打撃コーチは「初めての投手は軌道か分からないから受け身になる。でもそれではバットが出てこない」と厳しく奮起を促した。
勝てばチーム2年ぶりの貯金生活だったが、現実は甘くはなかった。投手陣も岡田、又吉、小林が大炎上。岩崎を攻略できずに狂った歯車は、最後まで悪い方に回転した。「こういう試合をしてはいけない」。無安打だった兼任監督も自身に言い聞かせるように言った。「明日もう1回やり直します!」。阪神戦の後は首位巨人戦。屈辱を糧に、何としても勝率5割に戻して戦いたい。【松井清員】
▼中日が阪神の新人岩崎に白星を献上。3月29日広島戦(ナゴヤドーム)での九里に続き、開幕5試合でルーキーに2個目の勝利を贈った。昨季はヤクルト小川に3勝、巨人菅野に2勝されたほか阪神藤浪、日本ハム大谷ら新人8投手に11勝(うち先発6投手に9勝)された。これは広島が許した15勝に次ぐリーグワースト2位。



