<ソフトバンク1-3日本ハム>◇2日◇ヤフオクドーム
おとこ気だ。日本ハム中田翔内野手(24)が、猛ハッスルで快勝をおぜん立てした。3年目上沢の初勝利で劇的クライマックスを演出した。9回2死一、二塁。代打江川のテキサス安打になろうかという打球に全力疾走で前進。「オレの判断ミス」と打球を見誤りながらも、地上スレスレでグラブに引っかけた。そのまま柔道の「前回り受け身」のように巨体が転がった。ウイニングボールを抱え込み、ソフトバンク相手の連勝劇を完結させた。
決戦前から高ぶっていた。「何としても上沢を勝たせたかった」。強い思いを重要局面で込めた。1回2死三塁。序盤で主導権を奪うチャンス、第1打席の初球を仕留めた。やや外角高めに甘く入ったカーブを完璧にはじく。左翼席中段へ飛び込む2ラン。2試合連続の先制弾になった。「変化球を狙っていた」。昨季までのチームの先輩、旧知の捕手・鶴岡の裏を欠いて、快勝の伏線をつくった。
開幕5試合とはいえ4勝1敗で単独首位に立った。シーズン幕開けからの5戦で4勝以上は、62年の前身の東映以来52年ぶり。日本ハム球団では初のうれしい「春の珍事」だ。投打がかみ合うチーム状況になっている。24歳にして2度のリーグV、国際大会経験豊富な百戦錬磨。中田は評論家のように、分析した。「チームとして本当にノッていけると思うよ」。混戦パ・リーグの台風の目の予感が漂ってきた。【高山通史】



