<ソフトバンク5-4日本ハム>◇3日◇ヤフオクドーム

 日本ハム大谷翔平投手(19)が緊急降板した。今季初登板となったソフトバンク戦で右ふくらはぎがつるアクシデントに見舞われた。3回の投球時に違和感を覚え、治療などを経て3回は投げきったが、大事を取った。最速154キロをマークしたが、5安打2失点で勝敗はつかなかった。チームも逆転サヨナラ負けで連勝は3でストップした。

 4回のマウンドに、大谷の姿はなかった。試合前からの体調不良に加え、右ふくらはぎがつって、61球でマウンドを降りた。

 異変は3回だった。先頭の今宮を右飛に抑えたところで、右足を伸ばす屈伸運動。2死から李大浩にストレートの四球を与えると、再び同じ動作を繰り返した。いったんベンチへ戻り、治療を受けた。「そのときはそんな(深刻)でもなかった」(栗山監督)。再び上がったマウンドでも最速154キロをマークし、この回を「0」に抑えた。降板後、試合の行方を見守ることなく、宿舎へ“強制送還”された。だが石黒チーフトレーナーは「熱はないですが、朝からはな(水)がズルズルしていた」と説明した。

 立ち上がりから不安定だった。1回、先頭の本多に初球を二塁打され、内川、李大浩に連打を食らうなど2失点。最初からリズムには乗れなかった。開幕前、この日の登板を栗山監督から伝えられたが、その翌日、投手コーチに「まだ聞いてません」と答えて首脳陣を困惑させた。同監督は「オレ、言ったのに。とんちんかんなんだよね。ホント、ドンちゃん(鈍感)」と当時を振り返る。大谷が登板日に体調を崩したことはルーキーイヤーだった昨年にはなかっただけに、歯がゆさが残る今季初登板となった。今後に関しては未定で、まずは今日4日の様子を確認してから判断する。

 先発の早期降板の“代償”は大きかった。増井、クロッタと登板が続いている救援陣を投入して逃げ切りをはかったが、1点リードの9回、武田久が今宮にサヨナラ打を許した。大谷を襲ったアクシデントは、最後にチームに訪れる悲劇を、暗示していた。【本間翼】