<ソフトバンク5-4日本ハム>◇3日◇ヤフオクドーム
やるせなさは沸点に達していた。日本ハム栗山英樹監督(52)が瞳を宙にさまよわせながら、後ろ髪ひかれた。1点リードの9回。武田久投手(35)を3戦連続で投入したが逆転サヨナラ負けを喫した。守護神の失策から、ソフトバンク相手の価値ある3連勝を逃した。2勝1敗で2カード連続勝ち越したが、悔いた。「負け越さなかったのはいいけれど…。そんなこと考えられない」と気持ちの整理はつかなかった。
手を打っても、呼応しなかった。伏線はミスの連発。1回無死一塁で西川が犠打失敗。その裏には近藤が捕逸で先制点を献上した。栗山監督は「一生懸命やってのことなので」と責めなかったが、フラストレーションがたまっていった。中田の5回の1発で1度は逆転も、追加点チャンスの6回無死二塁。ルーキー岡が犠打失敗。9回1死三塁でも西川が空振り三振と、要所を逃した。
フィナーレも痛恨だった。9回。先頭打者・柳田の一ゴロ性の打球を、ベースカバーに入った武田久の捕球ミスの失策が引き金になった。「最初に自分がミスって流れを悪くした」。すべてを背負ったが、負の連鎖が土壇場で響いた。4回には谷元の柳田への死球で乱闘寸前のもみ合いに発展。「警告試合」を宣告された。生命線のプレーの精度、緻密(ちみつ)な戦略の崩れ。好調スタートの日本ハムの全員が今後への“警告”と、胸に刻みたい1敗になった。【高山通史】



