<楽天1-3オリックス>◇3日◇コボスタ宮城

 黒星にも手応えをつかんだ。楽天森雄大投手(19)が3日、オリックス戦に先発。プロ初登板にも緊張せず、最速146キロの直球とキレのあるスライダーで5回2/3を投げ6安打2失点、5奪三振の力投を見せた。オリックス・ペーニャにはソロ本塁打を浴びるも、その後の打席で空振り三振を奪うなど闘志を見せた。敗戦投手となったが、上々の内容に星野監督は次回登板での勝利を期待した。

 やられたらやり返す。森は逃げなかった。6回1死走者なし。オリックス・ペーニャを迎え、ギアを上げた。外角高め140キロの直球で空振りを奪いカウント2-2にすると、全力で腕を振り抜いた。

 放たれたのは126キロのチェンジアップ。豪快な腕の振りに反して、タイミングをずらすワンバウンドの変化球で空振り三振に仕留めた。「狙いました」とにやりと笑った。

 プロ初登板をやられっぱなしでは終われなかった。2回の第1打席で142キロ外角低めの直球を右翼スタンドへ運ばれた。それでも「最初はライトフライかなと思ったけど、パワーで運ばれた感じ。でも力で負けたわけじゃないんで」と闘志に火が付いた。4回までは直球とスライダーで押していく組み立てで、5回以降はチェンジアップを使い緩急で勝負した。

 攻める気持ちで開幕ローテーションをつかんだ。直前までブラックリーと先発争いを繰り広げた。開幕前日に行われた社会人との練習試合で4回無失点と好投。「これでダメなら落ちると必死だったんで」とコントロールよりも、腕を振って力のある直球を投げることを心がけた。何としても1軍で投げる。気迫で結果を残し、ギリギリで6戦目の先発をつかみとった。

 適時打を浴びることなく、マウンドを降りた左腕に星野監督も高評価。「もっと球が荒れると思っていたが、非常に良い球を放っていた。2アウトを取ってから雑な部分もあったが、そこを訂正すれば次につながると思う」と次戦での勝利を期待した。

 チームは3連敗となったが、前日には松井裕も登板するなど若手が存在感を示す。森は「緊張はしなかった。自信になりました。次は初勝利につながる投球をしたい」とプロ1勝をつかむつもりだ。【島根純】