<ロッテ9-2日本ハム>◇4日◇QVCマリン
やっぱりアジャが起爆剤だった。ロッテのルーキー井上晴哉内野手(24)が待望のプロ初安打、初打点を挙げた。本拠地では初スタメンとなる7番DHで出場。4回2死二塁から左中間を破る適時二塁打を放つなど猛打賞と打ちまくった。開幕から2試合7打数無安打でスタメン落ちした汚名を返上。打線に勢いをつけて、開幕からの連敗を5で止めるけん引役を果たした。
お立ち台では笑いを誘った。「幕張のアジャ・コング。背番号44。井上晴哉です!」と自己紹介した。やっと、本来のキャラに戻った。1点リードで迎えた4回2死二塁。吉川の変化球をとらえた打球は左中間を深々と破った。実は崇徳2年の時、広島県大会準決勝で広陵の吉川と対戦していた。チームは勝ったが自分は無安打。「先にプロに入ってすごいなと思ってた。やっと同じ舞台に立って打つことができた」。
ソフトバンクとの開幕カードで打てずスタメン落ちした日、ヤフオクドーム内にある「王貞治ベースボールミュージアム」を見学した山室社長から励まされた。「王さんだってプロ入りから26打席ノーヒットだったんじゃないか。7打席ぐらいで気にするな」と。この言葉で楽になった。同い年の鈴木と掛け合いをするのが日課となった。「自分の打率のために打つのか?
自分の打点のため?
違うでしょ!
チームの勝利のためでしょ!
って2人で毎日言ってます」。
伊東監督は「やっぱりアジャしかいない」と言って笑った。重心を下げるようにアドバイス。タイミングが合ってくると見るや起爆剤に指名した。「きょうは打ってくれる予感があった。ヨシ(吉田)、大地(鈴木)と仲良しが連鎖反応で打ってくれたね」と、笑顔を見せた。
井上は地元千葉に戻ってリフレッシュもできた。球場近くの理髪店でカットだけでなくヘッドスパもして気分爽快に。「地元感たっぷりです。練習もしやすい」。吹っ切れたアジャが今度は連勝街道に導くか?【矢後洋一】



