<オリックス4-1西武>◇5日◇京セラドーム大阪

 オリックスの4番ウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)が衝撃的な弾道を描いた。1点リードの5回。西武菊池の内角直球を弾丸ライナーで最上段の5階席に運んだ。勝負を決める特大の3ラン。「すごいと言われても、それほどでもないよ。キャンプからすべては公式戦のためにやってきた」。これで開幕から8戦6発。巨漢に謙遜はミスマッチだった。

 来日2年目の昨年はたった1本塁打に終わった。打撃不振に右膝痛が重なった。苦い経験から学んだ。「いろいろな配球があるが、いかに我慢して、とらえることができるかが大事。そしていかに続けていけるか」。この日も冷静にボールを上からたたいた。本塁打を放ち、生還した時には両手をクロスさせて、「W」を表す。自らの名「ウィリー」と「ウィン」を意味する。「チームはいい状態だし、強いよ」。4番に導かれ5連勝で首位を守った。

 ▼ペーニャが早くも6号。開幕からチーム8試合目までに6本塁打以上は09年金本(阪神)以来で、パ・リーグでは6試合で6本打った00年小久保(ダイエー)以来、14年ぶりの本塁打ラッシュだ。1号から打った相手は宮西(日)武田勝(日)西宮(楽)長谷部(楽)森(楽)菊池(西)と、6本すべて左腕から記録している。