<ロッテ3-2日本ハム>◇5日◇QVCマリン

 日本ハムが「平成のON」を強行編成したが惜敗した。風邪をひいている大谷翔平投手(19)を開幕カード以来2カードぶりの野手「3番・DH」で起用。アクシデント降板から中1日で4番中田とそろい踏みのベストオーダーを組んだが、投打がかみ合わなかった。今季初のカード負け越し、3連敗。最大貯金3を吐き出し、勝率5割となった。

 大谷は鼻水をすすりながら、悔いた。同点の7回1死二塁。ロッテのルーキー吉原の初球チェンジアップを、ファウルゾーンに打ち上げた。「打ち損じました。あそこで1本欲しかった。チーム的にも、1点欲しいところだったので」。その裏に宮西が決勝点を許し、今季初の3連敗。風邪による体調不良を押しての出場も、実らなかった。

 先発登板した3日のソフトバンク戦から2日。3回61球で降板しているとはいえ、通常のローテ投手であれば「休養日」にあたる登板2日後に、野手でスタメンに名を連ねた。次回登板までの間隔が開くこともあり、栗山監督は「もともと(打者出場の)可能性はあったところ」と言う。体調を崩していても起用に踏み切ったのは、得点力を上げるためだった。

 オリックスとの開幕カード以来、3番大谷-4番中田が並んだ。同監督は「ウチのチームが点を取るために、こういう形になる」。だがともに1安打ずつも、中田は5回2死一、三塁で遊ゴロ。大谷は7回の勝ち越し機を、あっけなくつぶした。得点機で決定打が出なかった。

 打線全体でも8安打で2点しか奪えず、2安打のロッテに敗れるチグハグな戦い。今季初めての3連敗で、最大3つあった貯金はなくなった。栗山監督は「重いね。本当によくないよね。何とか勝ちきっていかないと」。鼻水同様、ズルズルといかないように、“薬”となる白星が欲しい。【本間翼】