<楽天4-8ソフトバンク>◇5日◇コボスタ宮城
今季初の先発全員安打へと打線を点火した。ソフトバンク松田宣浩内野手(30)が「責任感」の先制2ランだ。4回2死二塁。塩見の初球スライダーは内角へ。「どんどんストライクを取りにきていたので積極的に打ちにいった」。体をコマのように回す狙い澄ましたスイングで左翼席へ運んだ。
開幕8戦目での1号はここ5年で最も遅い。「打った瞬間でしたね。最高の手応え」。感触を逃さないように両手をきつく握って4個のベース踏んだ。
前日4日のカード初戦を摂津で落とした。松田も2度の好機を2飛球でつぶし、責任を感じた。「昨日負けて、選手全員が、必死で、全力で勝ちにいくと言っていた」。模範の一撃で流れを引き寄せた。5回に4安打と犠飛で4点を挙げ、6回までに先発全員が安打。終盤に2点を加えて楽天を押し切った。それでも7回は前日に続き、1死満塁で凡退。「打線はもっとつながると思う」と松田の反省は尽きない。
今季から新選手会長に就任した。「大きな集団がデコボコではなく、1つにスクラムを組んでいきたい」と語り、自身は練習から隙のないプレーを大切にする。9回には内野安打からの積極的な走塁が相手失策を誘って三塁に進んだ。鶴岡の浅い中飛でタッチアップ。本塁手前のクロスプレーでは小関に体当たり。唇から流血しながらとどめを刺す8点目を奪った。
藤井打撃コーチは「マッチは徐々にいい感じで振れている」と復調気配を認める。ただ、本人の好調バロメーターの目盛りはまだ低い。空振りやファウルの際に繰り出す「右足ケンケン」だ。「上半身と下半身、左右のバランスがいい時は、ああやってうまく力を逃がせる」という代名詞に迫力が戻れば、6番打者の存在感が上がっていく。【押谷謙爾】



