投壊は甲子園で止める!

 阪神和田豊監督(51)が甲子園開幕となる今日8日からの6連戦をきっかけに投手陣を立て直す方針を示した。開幕9試合で66失点と危機的な状況に、原因は先発陣と断言。開幕2戦連続KOの榎田大樹投手(27)にはブルペン待機の荒療治を施し、11日の巨人戦初戦には中7日でエース能見をぶつける構え。あの手この手で再生を急ぐ。

 聖地の芝生を見つめながら和田監督は気持ちをリセットしているようだった。今日から甲子園開幕。いよいよ広い本拠地で地に足を着けて戦える。

 「京セラ(ドーム大阪)で開幕していたけど、ここに帰ってこないと。明日から開幕という気持ちでやりたい」

 再スタートのカギになるのは投手陣だ。4勝5敗の開幕9試合で66失点。防御率は12球団ワーストの7・13と信じられない危機的な状況だ。指揮官は原因を明確に把握していた。この日の練習中、黒田ヘッドコーチ、中西、山口両投手コーチと会談して解決策を探ったようだ。

 「先発が早い段階で降りてしまうから、余計なところで負担がかかってしまう。(救援陣が)どうしても長いイニングになってしまう。悪循環というか。多少点が取れているからゲームにはなっているけど。ビハインドからの投手をこれだけ開幕から使うというのは考えづらかった」

 結論は、先発陣の再整備だ。6日ヤクルト戦で1回2/3でKO。開幕3戦目から連続で早期降板した榎田は先発4番手として機能しなければならない。そこで多少の荒療治を施す。中西投手コーチは今日8日からブルペンで待機させることを明言した。

 「ゲームの中に入れていく。大差で勝っていれば、いかせるかもしれない。あくまで先発でという形で」

 先発としての再生を念頭に置きながら、プロ入りから2年間は中継ぎの切り札として活躍した左腕をブルペンで調整させる。試合展開によってはリリーフ登板も視野に入れながら、巨人3連戦での先発に仕上げさせる。

 巨人との第1戦にはエース能見をぶつける方針だ。順番通りのメッセンジャーと入れ替えて、能見を中7日で先発させることが濃厚。開幕戦で10失点KOされた左腕に、万全の調整をさせた上でリベンジの舞台を用意する。「巨人重視というわけではないが、完全に独走させるわけにはいかんし」と、中西投手コーチは基本方針を語った。秋山が出場選手登録を抹消され、先発の枚数自体が足りない状況。「第6の男」には白仁田、歳内、二神らが候補に挙がっている。

 和田監督が「頭にはあるけど、どうなるかは分からない」と話し、サプライズ起用の可能性もありそうだ。荒療治あり、ローテ変更あり。本拠地6連戦の間に、先発陣立て直しに全精力を注いでいく。【鈴木忠平】

 ◆虎投の崩壊

 開幕9試合で66失点は12球団最多で、最少オリックス21失点の3倍以上。117被安打も12球団唯一の3桁。1試合平均13被安打で、1桁だったのは2日中日戦(6安打無失点)だけ。防御率7・13はヤクルト5・74を大きく引き離し12球団最悪。先発投手の平均投球回は4回2/3で責任投球回に達していない。2日岩崎、3日中日戦の能見は勝ち投手となったが残る2勝は福原と加藤。救援はのべ31投手が登板し、1試合平均4・44投手のリレーとなっている。