ロッテ涌井秀章投手(27)の闘志に火が付いた。そのもとは、QVCマリンのロッカーに張られた2日付の新聞。「これ、見てくださいよ」と指さした先には“涌井はあんなもの”という見出しが躍っていた。「サブローさんに張られたんです。でも伊原さんは一緒にやったこともないのに、何であんな言い方をするんですかね」。釈然としない様子で眉をひそめた。

 中身は1日西武戦(QVC)で先発した涌井についての西武伊原監督のコメント。「ここ2年くらいの涌井はあんなもの。5回ぐらいになるとスピードもキレも落ちてくる。今日はもった方じゃないんですか」と評したことを報じていた。

 確かに6回途中3失点で負け投手となったが、最速146キロの球威ある投球で5三振をマーク。牧田との投げ合いを演じてみせた。確かな手応えがあるからこそ、「見返してやりたいです。とりあえず明日は内角を攻めるって書いておいてください」と力を込めた。

 7日は先発する今日8日オリックス戦に向け、強い球を投げるをテーマに、70メートルの遠投などで調整した。相手はみそをつけられた古巣じゃないが、関係ない。闘争心をぶつけ、移籍後初勝利をつかみ取る。