中日の肝っ玉ルーキー又吉克樹投手(23)がバレ斬りに自信だ。開幕から早くも6試合に登板している変則右腕は、今日8日からのヤクルト3連戦(ナゴヤドーム)に備えて休日返上で練習。「逆に楽しみじゃない人がいるのか聞きたい」と強気に言い放った。働き者の新人がチームを上昇気流に乗せる。
休みのはずの又吉がグラウンドに現れた。お昼過ぎ。誰もいないナゴヤドームでランニングを開始。予定されていた先発投手陣の練習が始まる前にランニングを終え、入念なストレッチで体をほぐした。
開幕9試合で早くも6試合に登板。前カードの巨人戦では3連投も経験した。前日6日は勝負どころで登板し、雄たけびをあげガッツポーズを連発。“シーズン96試合登板ペース”の新人は「1球、1球が評価につながっていく。それがここにきて分かりました」と意識は高い。ナイター前には寮の風呂で体をほぐしてから球場に向かう。準備を怠らない。
チームは12年ぶりに開幕から3カード連続負け越し中。谷繁兼任監督の船出は厳しいものになったが、そろそろ流れを変えたい。ヤクルト3連戦で求められる役割は理解している。チームが昨季10発、打率3割7分7厘とやられまくったバレンティン封じだ。友利投手コーチも「厳しいところでぶつけていくよ」と宣言。DeNAのコーチ時代にはサイドスローの右腕加賀がバレンティンを14打数無安打に封じている。同コーチは「又吉は(加賀と違って)新人だけどシンカーもあるからね」とすでに又吉VS60発大砲のイメージが出来上がっているようだ。
「相手が誰であろうと対戦したくない相手はいません。楽しみ…そうですね。逆に楽しみじゃない人がいるのか聞きたい」
又吉はまん丸の目を輝かせてサラリとそんなことを言う。右打者にとって背中側から投げ込まれるような錯覚を生む変則フォームだけでなく、中継ぎ向きの強心臓も活躍の原動力のようだ。中日には岩瀬、田島ら1年目からブレークしたリリーバーがいる。沖縄で生まれ、独立リーグで腕を磨いてきた、たくましき又吉もそんな存在になるかもしれない。【桝井聡】



