<日本ハム7-11楽天>◇8日◇札幌ドーム
主砲の一発も勝利には結びつかなかった。日本ハム中田翔内野手(25)が昨年8月、左手甲に死球を受け骨折した因縁の相手、楽天美馬と対決。2-5で迎えた3回の第2打席で左中間に4試合ぶりの4号2ランを放った。5回にも左犠飛で美馬には2打数1安打3打点と結果を残したが、チームは投手陣が崩れ、5連敗を喫した。
魂の一振りでも、連敗は止められなかった。中田が5連敗の責任を背負った。「先制されたので、早い回に追い上げてあげたかった」。3回に一時1点差とする4号2ラン。昨季終盤、死球で左手第5中手骨の亀裂骨折を負わされた楽天美馬から放った。5回にも左犠飛。因縁の相手から3打点も負ければ意味はない。「もう1点、もう1点というところで取れなかった」と視線を落とした。
試合前から反骨心を見せていた。「初戦を取って、流れに乗らないといけない。すごく大事な試合」。昨季の悔しさは忘れない。故障離脱した時の相手の楽天は初の日本一となった。一方で、自身が抜けたチームは勢いをなくして最下位でシーズンを終えた。対照的な結末に「何とか見返したい気持ちがある」。劣勢の展開でも、最後まで気持ちを前面に出した。
6点を追う8回。「先頭打者でね、流れを変えたいと思っていた」。追い込まれながらも中前打を放って出塁。ミランダが左前打で続いた。代打佐藤賢の右飛では二塁から三塁へタッチアップに成功。続く大引の初球の暴投で本塁に足から滑り込み、1点をもぎ取った。直後に大引も中前適時打。「あのつながりが、本来のファイターズ打線の強さ」。逆転できなかったが、必死のプレーで打線をけん引した。
若き主砲が果敢に負の流れに立ち向かっても、連敗は5に伸びた。投手陣は今季ワーストの20安打を浴び、今季初の2桁失点となる11失点。栗山監督も「何とかしようとしたけど、なかなか何とか出来ない。始まったばかりで(各選手の)状態が、まだ分からない」と悩む。楽天には本拠地の札幌ドームで12年シーズンから11連敗となった。投打の歯車がかみ合わないままでは、勝利はおぼつかない。【木下大輔】
◆中田骨折VTR
13年8月21日の楽天戦(Kスタ宮城)の1回、美馬から左手甲に死球を受け、2回の攻撃中に代打を送られて途中交代。仙台市内の病院で検査を受け、左手第5中手骨の亀裂骨折と診断された。翌22日に登録を抹消。札幌市内の病院で再検査を受け、全治4週間と診断された。10月4日のソフトバンク戦(札幌ドーム)に代打で復帰するまで44日を要した。骨折するまでは本塁打28本でトップを走っていたが、リハビリ中に同僚のアブレイユに抜かれ、最終的にタイトルを逃した。



