<日本ハム7-11楽天>◇8日◇札幌ドーム

 最後の1本も単打だった。9回1死一塁、楽天西田が日本ハム矢貫から放った左前打で、20安打目の大台到達。二塁打が4本あっただけで、残りは全て単打だった。コツコツと積み重ね、計11得点の大勝だ。カード頭を取った星野仙一監督(67)は「打線が、よう、つかまえてくれた」と、うなずいた。

 初顔攻略へ、指示が徹底された。相手先発メンドーサはオープン戦の対戦もなく、映像で対策を練るしかなかった。だが、平石打撃コーチは「ほとんどツーシーム。かなり動くので、打者に準備させたい」と明確に青写真を描いていた。1回、先頭岡島が四球を選ぶと、そこから単打4連打で3点先制。3回0/3、11安打5得点でKOしたが、9安打が中堅から逆方向への当たりだった。手元で動く球に強引にならず、センター中心に打ち返した。ド派手な当たりは少なくても、確実に追い込んだ。

 ベンチの意図に、各打者が応える試合が増えている。4日ソフトバンク戦では、早いカウントから積極的に打ち9連敗中だった摂津を攻略。カギは、打線の固定だ。ここまで10試合で8通り組んだが、1番から5番は不動。昨季はなかったことで、平石コーチは「各自の役割が分かる」と、狙いを口にした。

 ルーキーの初勝利へ、景気づけの1勝にもなった。今日9日は、松井裕がプロ2度目の先発。前回登板では、1点しか援護できなかった。この日、2安打の松井稼は「何とか明日ね!

 頑張ります」。一丸で援護する。【古川真弥】