<阪神4-3DeNA>◇9日◇甲子園
攻めた。指揮官が、甲子園のメモリアル90周年初白星をつかみにいった。同点の8回、先頭大和が四球を選ぶ。続く鳥谷の初球も低めへ外れた。ストライクがほしい2球目、阪神和田豊監督(51)が仕掛けた。ランエンドヒット。鳥谷のゴロは、走った大和に合わせて二塁へ動いた遊撃山崎の左を抜いた。無死一、三塁と勝ち越し機が到来。勝負をかけた采配で傾いた流れは、相手の暴投や失策も呼び込び、貴重な3点を奪った。
和田監督
昨日、ちょっと嫌なゲームをしたので。昨日は昨日で切り替えていたけど、あそこは攻めた方がいいと判断した。前半は作戦がうまくいかなかったけど、守りに入らなくて、今日は攻めると。
貫いた。前夜は救援陣をつぎ込むことをためらうあまり、先発藤浪を引っ張った。7度のバント失敗などの拙攻にも泣き「ベンチの責任」と反省した。4回1死一、三塁では、藤井のセーフティースクイズで半端なスタートをした新井良が本塁憤死。7回には無死一塁で代打今成が強攻したが最悪の併殺打に倒れた。折れそうになるハートを、ベンチで奮い立たせた。
和田監督
足を絡めた時にはいろんな動きができるし、点につながっている。この姿勢を貫けるようにしたい。
8回は鳥谷と代走田上の盗塁が効いた。マートンは2度も盗塁を企てた。チーム打率3割1分2厘と好調な猛虎打線、キーマン鳥谷も上昇気流が見えた。まだまだ課題は多いが、和田監督が理想とする機動力野球は少しずつ実ろうとしている。獲物を見つけたら逃さない虎。すばしっこく走り回ってこそ、甲子園は喜んでいる。【近間康隆】



