<日本ハム5-3楽天>◇10日◇札幌ドーム
1軍定着の崖っぷちに立たされた。楽天森雄大投手(19)が10日、プロ2戦目となる日本ハム戦に先発。初勝利を目指したが、5回0/3を投げ5安打5失点で2敗目を喫した。5つの四球を与えるなど制球が乱れ、3点の援護をもらいながらも踏ん張りきれなかった。前日には松井裕も3回1/3で5四球を与えるなど2日連続で若手投手が乱調。ピリッとしない状況に星野監督は怒りをにじませた。
前夜の悪夢を再び見ているようだった。3-1でリードの5回、森が崩れた。先頭の日本ハム岡に四球を与えると、続く陽にも四球。思わず佐藤投手コーチがマウンドに駆けよった。ゆっくりと間を取り、迎えた杉谷を捕邪飛に仕留め1死一、二塁。立ち直ったと思った直後だった。
西川をフルカウントまで追い込む。だが、四球を警戒しすぎた。7球目。ほぼど真ん中に入った123キロのスライダーを右翼スタンドまで運ばれた。高い放物線をただぼうぜんと見送ることしかできなかった。「悔しい。あの1球ですね。フルカウントにしてしまった時点で負け。腕を振れなかった」と唇をかんだ。6回も続投したが、先頭の小谷野にストレートの四球を与え降板。ベンチでがっくりとうなだれた。
1軍生き残りへ落とせない試合だった。試合前に星野監督は「森はローテに入っているんじゃない。入れているんだ」と当落線上にあると断言した。先発ローテ入りをつかんだのは開幕前日。練習試合で対抗馬のブラックリーよりも好投し、6枚目の先発投手に滑り込んだ。1軍初登板となった3日のオリックス戦は5回2/3を投げ6安打2失点と粘投。負け投手となったが評価は上がっていた。しかし、この日は逆転を許すまでの内容が悪すぎた。
試合後、星野監督は「みんな四球だ。1球1球は良いけど、球をまとめないとピッチングとは言えない。もっと勇気を持ってやらんと」と突き放した。前日も松井裕が5四球と自滅。2日連続で最も嫌う四球絡みの敗戦に、淡々と怒りをにじませた。
森は「今は何も考えられません」と肩を落とした。連敗のショックは大きく、うつろなまなざしのままバスに乗り込んだ。2年目左腕に大きな壁が立ちはだかっている。【島根純】



