<西武3-13ソフトバンク>◇10日◇西武ドーム

 ギータが復調の4打点だ。ソフトバンク柳田悠岐外野手(25)が、10日西武戦で5戦ぶりに9番から7番に昇格。期待に応え2回に中前の逆転2点適時打、3回にも2点適時二塁打と活躍。4打点は12年10月3日の日本ハム戦以来の自己最多タイ。つながりを取り戻した打線は今季最多の19安打13点と爆発し、3カードぶりに勝ち越した。

 フルスイングした分、柳田のどん詰まった打球はセンター前にポトリと落ちた。1点を追う2回1死二、三塁から逆転の2点適時打。「チャンスだったので高めだけ待っていけた。しっかり振っていけた」。狙い通り内角高めカーブを力で運んだ。

 3回には1死二、三塁から内角143キロ直球を右翼線へ弾丸ライナーではじき返す2点適時二塁打。「久しぶりに芯に当たりました。うまく体が回転しました。いい打球」と思い通りにバットが反応しはじめた。

 どん底からはい上がってきている。開幕戦で本塁打を含む猛打賞。不動の中堅レギュラー定着へこれ以上ないスタートを切ったが、そこから6戦無安打。6日楽天戦では代打を送られ、翌日8日の西武戦でも途中交代させられた。その時の打率は1割6分1厘。「数字に追われていた」。控えの江川、明石らが少ないチャンスで結果を出す中、我慢してスタメンで起用され続けているのに応えられない自分を追い詰めていた。試合前まで本塁打2で打点2。得点圏打率0割8分3厘と好機に打てなかったが、本塁打以外で4打点を稼いだ。

 のどから手が出るほど結果が欲しかったが、当てにいかず持ち味のフルスイングを忘れなかった。前日9日には10戦ぶりの本塁打を含む2安打。それでも気持ちを緩めず、ナイター後に宿舎でトレーニング。今季初の2日続けての活躍につなげた。藤本打撃コーチは「積極性が一番。タイミングが合ってきている」と復調を感じ取っている。

 7番昇格の柳田が火をつける形で今季最多19安打13点。今季2度目の先発全員安打だ。秋山監督も「今日は打線がつながったね」と喜んだ。柳田はヒーローインタビューで「チームに迷惑をたくさんかけてきたので、もっと貢献できるように。(今日から)全開です」と元気よく復調を宣言した。【石橋隆雄】