<オリックス6-4ロッテ>◇10日◇京セラドーム大阪

 オレたちに連敗はない!

 オリックスが終盤に鮮やかに逆転勝ちし、3カード連続の勝ち越しを決めた。前日9日に7連勝で止まったが、今季初の連敗は食い止めた。

 主役は175センチの助っ人エステバン・ヘルマン内野手(36)だ。2点を追う7回2死一、三塁でロッテ吉原のチェンジアップを豪快に左翼席へ運ぶ逆転の1号3ラン。来日2年間で7本のアーチしか放っていないリードオフマンだが、2年連続で満塁弾を放つなど勝負強さには定評がある。「本塁打者じゃないので狙っていないけど、たまたま高めに浮いた球をうまくとらえられたよ」と、京セラドーム大阪での初お立ち台で満面の笑みだ。

 8回にはペーニャが7号ソロでダメを押した。ベタンコートと3人、同じスペイン語を話す仲間。ヘルマンは打棒好調のペーニャと相手投手について意見交換することも多い。「(本塁打者の)彼とはスタイルが違うけど、できることは取り入れている」と話す。

 7回は守備のミスで失点し、攻撃でも送りバントの失敗や走塁ミスが出た。それらをすべて帳消しにする一撃でロッテをうっちゃった。森脇監督は「それも野球。多くのミスが出たがカバーし合うことができた」と、貴重な白星を手に入れた選手の集中力をたたえた。【高垣誠】